ヒートショック対策

冬場は、脱衣場の温度が低いので、湯船につかった時に全身の血液が体表面に流れて、頭に血が上らなくなって失神する、その結果溺死する人が年間の交通事故死者を上回るとか言われている。さて我が家の実情は?。
普段は、10畳間、居間、台所、脱衣場(洗面台、洗濯機)、風呂場を仕切りを開放して使っている。日常の暖は、10畳間にファンヒーター、台所に石油ストーブを置いてとっている。脱衣場と風呂場も使用時以外は開放しているが、この理由には2つある。脱衣場は女房がよく出入りする場所で、高血圧気味の女房のために気温差を小さくしたかったこと、もう一つは、脱衣場の上の屋根(北側に傾斜)に雪がたまると、溶けた雪水が軒先で凍って、その上に水溜まりを生じて雨漏りを始めることである。これを避けるため、脱衣場と風呂場も使用時以外はドアを開けることにしたのだ。
10畳間のファンヒータは21℃に設定しているが、太陽が遮られた日は外気温が0℃ぐらいだと能力不足でファンヒーターの表示は18℃ぐらいから上がらなくなる。でも、この時居間の床上1mは21.0℃に、脱衣場は14.0℃、風呂場の中央で11.9℃、出窓の下は8.5℃であった。出窓からは寒気が落下してくるようだ。
ヒートショックを避けて風呂場の気温をあげる工夫として、よく報道される方法は、風呂の蓋を開けて蒸気で温める方法だが、この方法だと風呂の壁が水滴だらけになって、風呂から上がった後も長時間排気ファンを回して乾かさなくてはならないので、我が家のように部屋のドアを開放にしておくと、部屋の温度も下がってしまう。
そこで考えたのは、風呂に入る前だけ、風呂場を赤外線ヒーターで温めることだ。900ワットのヒーターがあったので風呂場を締め切って10分温めてみた。室温は4℃しか上昇しなかった。赤外線ヒーターは風呂場の壁を温めるために働いていて、室内空気を短期間で温めるには効率が悪いようだ。容量の高いヒーターを買うことも考えたが、狭い部屋で電気ヒーターを使うのは危険だ。
次なる対策は、(女房の提案であまり実行したくなかったのだが)台所から脱衣場に向けて予備に用意しておいた石油ファンヒーターで温風を送る方法だ。10分間送風すると脱衣場の温度は14.0℃から21.0℃に、風呂場の中央は11.9℃から19.0℃に、出窓の下は8.5℃から16.2℃に上昇した。この温度だったらヒートショックから避けられようと、温度の低い日はこの方法を続けてみることにした。


それにしても太陽のエネルギーはありがたいものだ、晴れた日は、外気温がマイナス1℃でも室内は20℃以上になって暖房器具はいらなくなる。