日銀仙台支店へ

経済音痴の経済講を書いてから経済を勉強したくなった。まず本屋に行って国債と日銀が関係した本を探した。株儲けの本は沢山あるものの、目的とする本で、私でも理解できそうな本はなかなか見つからなかったが{金融の仕組みと働き}、岡村秀夫ほか、有斐閣ブックス,を購入してきた。経済音痴の私にはほとんどが新鮮な知識で面白いのだが、専門用語はすぐ忘れてしまって、前のページに遡って読み直すのでなかなか進まない。また、私の関心事の、経済の拡大に伴って市場にどうやって紙幣を供給するのかや、日銀が買い取った国債はどうするのか、などについては書いてない。
女房にこのことを話すと
「だったら日銀の仙台支店で聞いてきたら」
と、いとも簡単に言ってのける。
「え!!・・・、そうか・・・、そうしてみるか?、日銀なんて入ったことないもんなー」
無鉄砲と言うか、怖いもの知らずと言うか、恥知らずと言うか、質問事項を羅列したノートを作って、日銀仙台支店に向かった。
建屋外壁の窓は、マンモスが暴れても壊れないような鉄格子(デザイン的には美しく見えるように工夫はしているが)に囲まれて中は見えません。玄関を入ると正面は守衛の椅子のみ、狭い空間で、玄関の透明ガラスドア以外の3面は茶色の壁です。守衛に事情を話すと中との電話連絡をしてOKの様子。左側の壁を開けると飾り気の全くない部屋にソファーセットが1組あるだけ。若い行員2人が親切に対応してくれて勉強になりました。
その中で、日銀が買い取った国債は焼却すべきだとの私の意見については、
「そういう意見の学者がいる」
とそっけない返事、それ以上の説明は示されませんでした。
帰ってから考えるに、日銀が大量の国債を買うのは一種の商行為であり、日銀の財産が増える(財産の備蓄)になって日銀法で禁止されている行為だと思います。
日銀は、汚れた紙幣は回収して、替りに新紙幣を発行します。新紙幣に”金としての価値”を持たせる代わりに古い紙幣は裁断して”金としての価値をなくす”、これでプラスマイナスゼロになるわけです。
これと全く同じ考え方で、金の価値を付けた新札で国債を買ったら、その国債は金の価値をなくして焼却する。これでプラスマイナスゼロです。国債を備蓄しておいてはいけません、財産の備蓄です。焼却するのが私は理にかなっていると思います。やるとすれば日銀だけに与えられるべき業務でしょう。今の日銀法ではできませんが、日銀法を変えれば済むことではないでしょうか。
そんなことをすると、安倍は歯止めなく赤字国債を発行する危険性がありますが、そうならないように日銀の独立性を高めることと、世論の力で安倍を倒していくしか道はないと思います。悪い政治をすると次の選挙でしっぺ返しを受けることを安倍に思い知らせる必要があります。