小麦作りからうどん打ちまで

 昨年から「小麦作りをやろう会」に参加しました。ところが、畝作りは農家の人が耕耘機で、種まきは皆で、麦踏みをはじめたところ「車を乗り回して踏みつけるからいらない」、雑草取りも必要ないとのこと。麦の刈り入れは農家のコンバインで、はさばかけ作業(苅った麦束を天日乾燥させるために物干し竿に掛ける作業)は皆で、脱穀も農家の機械、製粉は業者にお任せ、一部はパン作り(自分たちで)、残りは業者に乾麺に加工してもらう。
 私達の仕事は、種まき、はさばかけ、食べること。いやはやとんでもない会に引き込まれました。
 そんなのではやった気がしないので、玄小麦を臼で挽いて、うどん打ちをしようとなりました。

  (芸術的?石臼)
 さて石臼は?、なんですが。別の付き合いグループに石の芸術家がいまして、芸術だけでは生きていけないと、ソバ用の石臼を作って商売しています。九州あたりからも注文に来る石臼作り名人らしいのです。彼に「小麦用の石臼はないか」と相談したところ「小麦用の石臼は経験がないが試作してみるから使って意見をいただきたい」とのこと。恩をきせておけば後で石臼を購入する時も安くしてくれるだろうことを期待して安請け合いになりました。

 (小麦の挽き具合を見るために上臼を取り除いた下臼の様子)
 石臼で小麦粉を挽く作業は、能率は悪いし大変な作業ですね。私のパソコンデスクもうっすらと白くなって、女房の頭から角が出てくるのも時間の問題か?、なんてね。