ホッコくん、ごめんなさい

 子供の頃、縁の下の蟻地獄の巣からホッコ(ウスバカゲロウの幼虫)を掘りおこして遊んだものです。
 我が家の軒下の乾燥地に猫が来て糞をします。糞をしないように、砂利を敷き付けてみました。しかしここはホッコの狩り場であったようで、幾つものクレーターが出来ました。

砂利は均一に敷いたのに、クレーターの中には見あたりません。
さて何処に行ったのか?。砂利粒はホッコに比べるとものすごい重さで、はじき飛ばすことは出来そうにありません。それに、蟻地獄は落ち込んだ動物がなかなか出られない構造なので、それに逆らって、外に運び出すのは困難と想像されました。
 そこで私は、砂利粒は、ホッコが砂をはじき飛ばした空間に落ち込み、次第にクレーターの底に沈んでいったと考えました。
そこでクレーターの底に色の違う石を置いてみました。

さて翌朝のクレーターの様子は、次の写真です。

注目の砂利粒はクレーターの7時の方向に移動されています。
どのようにして運搬したのでしょうか?。砂利粒の重さはおそらくホッコの10倍ぐらいはあるでしょう。
 クレーターの底をかき回してみましたが、砂利粒は一つも見つかりませんでした。やはり、巣の周りのじゃまな物体は全て移動させてしまうようです。凄い力ですね。

クレーターの中から出てきたものは、ホッコくん一匹だけでした。ホッコくんごめんなさい。もうやりません。