アマガエルが現れる

室内に取り込んでいた月下美人の鉢にツメクサが茂ってきた。
暇なので、日に当たりながら、雑草取りを始めました。
太陽の心地よい暖かさにしたっていると、いきなり左腕に冷たいものがぶつかってきた。何とアマガエルだった。
その日1日は、月下美人の葉陰やサボテンのトゲの間でカエルくんを見かけたが、次の日から見かけなくなった。鉢の下にでも潜り込んでいるのかなと思っていたら、月下美人の鉢の土に2cmぐらいの穴が開いていて、顔を出していた。
11月中旬に外から室内に取り込んだ鉢だが、それからずっとここにいたのだろうか?。
春になるまでここにいても、餌はないし、飢え死にしてしまうだろう。今外に出したら凍え死んでしまうだろうし・・。
何か餌はないかと冷蔵庫を物色していたら、女房が
サクラエビは食べないの?」
「こんなの喰うか判らないが、やってみようか」


子供の頃、糸にハエを縛り付けて、アマガエルの鼻先で動かすと餌だと思って飛びついてくる、カエル釣りだ。ハエの替わりにいろいろなものを試した。最後には、マッチ棒を1cmぐらいに切って糸に結わえてもカエル釣りが出来る名人になった。
このやり方で何とか餌を食べてくれればいいが・・。

1cmぐらいのサクラエビの、頭と尾を切り取って、腹の1本の鰓に木綿糸を縛り付けて、アマガエルの鼻先でユラリユラリ。
冬眠中(?)で、全く反応無し。
そこで、餌で鼻先をツンツンと突くと
「やったぜ!!」
見事!!、パクリと食いついた。そこで間髪を入れずに糸を強く引くと、鰓が千切れて糸が抜け、餌は口の中に収まったようだ。さすがは”昔取った杵柄”と、自画自賛する。
腕はまだ衰えていないな!!。
この調子で、春まで時々餌をやることにした。
今朝見ると、穴の奥まで入っているのか、それとも遊びに出ているのか?、暗くて見えない。
時々は水もやらないと干からびてしまうかなと、余計な心配をするのが私の悪い癖。
穴の上から水差しで水を注ぐと

出てきました。灰色に黒い縞模様のアマガエルくん(カエルの尻の黒い部分が穴です)。
暫くすると、また穴に引きこもりました。