玄ソバの収穫

 知人から、農業体験クラブの行事でソバを収穫するから見学に来ないかとのお誘い。時間もあるし女房と二人で見学に行くことにする。
 ところが行ってみると、参加者はクラブ員3名のみ。要するに、人手が足りないので手伝えと、謀られたことを知る。
 早速、マスクに軍手を着用して、棒きれで、乾燥したソバ草をたたいて実を落とすという原始的方法で脱穀に挑戦。
 これでは能率が悪いということで、近所(と言っても田舎のことで10km以上離れている)から足踏み式の脱穀機(棘の付いた回転ドラムを足の上下運動で回転させる数十年以上前の装置)を借りてきて脱穀作業を継続。しかし脱穀機だけではソバの実を完全に脱穀できないことがわかり、最後は棒きれでたたき落とすことになった。
 こうして、午後3時頃にソバの実を含むゴミの山が現れた。
 次は目の粗い篩いで大きな葉や茎を分離。
 さらに細かい目の篩いで土や砂を分離。
 その次には、しいなや軽い不純物を箕を使って篩い分け、となりましたが。素人にはなかなかうまく行きませんで、知人のお母上に指南を仰ぐことに相成りました。しかし能率の悪い作業、夕暮れも迫って時間が足りないことに。
 そこで、土蔵の奥から埃だらけの唐箕を引っ張り出してきました。作業そのものは10分足らずでしたが、なんとかソバの種子約50kgを収穫できました。
 これで終わりと思いきや、石ころの除去とソバ種子に磨きをかける作業が残っているとのこと。この作業は某所の装置を用いなければ出来ないとのことで、この日の作業を終えました。
いやはや、玄ソバまでこぎ着くのに大変な労力がかかることがわかりました。

写真はこの作業で使用した軍手です。アメリカセンダングサの種子がびっしり、衣服にもいっぱいくっついて、体中がチクチク。全身が埃だらけ。
もう彼のことは知人と呼ばないことにしよう。