今時庭の元気君(11)

昨年の五月の末に伊那市に帰郷した折、かの有名な寒天パパのガーデンを見に行きました。整備がよく行き届いた美しい庭園でした。
カタクリは既に葉も枯れて、果穗だけが残っていましたが、丁度果穗から種子がこぼれる時期で、遊歩道にまで沢山落ちていました。どうせ掃き捨てられてしまうだろうと数粒を拾ってきて、鉢に蒔いて、鉢ごと家の北側に埋めておきました。
雪の下で既に芽を出していたようです。雪が溶けたとたんに霜柱の攻撃を受けて根が上がってしまいました。

白い根の先をたどると茶色の種子が見えます。
芽を出すのが1ヶ月早すぎます。このままでは枯れてしまいます。
仕方がないので鉢を掘りおこし、霜柱の発生が少ない場所に移動です。
カタクリの一年目の葉は、とてもカタクリの葉とは思えません。
一本の松の葉が、少しよじれて地面に突き刺さっている感じです。
2年目になると、カタクリの葉に似ていると言えば似ているような小さな一枚葉がでてきます。
その葉が毎年少しづつ大きくなり、双葉になって花が咲くまで数年以上かかるそうですね。