合成樹脂接着剤に関してもっとも心配なこと

接着剤を用いた靴のバラバラ事件に関して、私は以前から心配していることがあります。
矢板状の木片を接着して柱や板に加工した材料があります。、素材を組み合わせているので、狂いが来ない、強度が高い、合成樹脂で接着しているので半永久的に劣化しない、素材に間伐材が使えるので安価である、等々良いこと尽くめでした。そこで家を建てるときには業者の言うことをまるまる信用して
「家の材料は、集成材しかない!!」
となりました。現在までは確かに狂いはなく、出入りの内装屋さんも「築20年ぐらいでこれほど狂いのない家はない」なる評価を受けています。
しかし10年ぐらい前から、合成樹脂は本当に耐久性があるのか疑問になりました。
私の机の引き出しの底はベニヤ板ですが、剥がれかけて来ました。時々膝にとげを刺します。おそらくメラニン樹脂(原材料の一つはホルマリン)の接着剤を使用しているのでしょう。そう思って周りを見ますと、古いベニヤ板で剥がれかけたものは沢山見つかります。
木材自体は東大寺の大仏殿をはじめ1000年以上耐久性があることが証明されているわけです。合成樹脂はその化学構造からは耐久性があるように見えますが、木材との接触面が化学的に安定かどうかは判りません。数十年かけての耐久実験はまだやられていないのです。
おそらく靴の接着剤も、接着剤そのものはいろいろな過酷な条件でのテストにパスして、市場に送り出されたのでしょう。それが実際に接着された製品では7年間でバラバラに分解してしまうのです。
家の集成材に戻りますが、私が危惧しているのは、今は狂いの無い快適な家なのですが、実は柱の中では劣化が進行中だったりして・・・。
ある時軽度な地震で揺らされて、柱がバラバラに分解して・・・、家がペシャンコになったりして・・・。