やっと完成した天水桶

家を建てた直後なので10数年前でしょうか、女房が古道具屋から水瓶を買ってきて「これで天水桶を作れ」なるご命令。新築したばかりの家の雨水パイプを切るのは・・・とか、瓶からオーバーフローした水のはけ口はどう工夫しようかとか、考えがまとまらないまま、ほったらかしになっていた。
今回の地震で急遽雨水樽が必要になって、雨水パイプから水瓶に繋いだものの、雨が降ると瓶の縁からジャージャーの垂れ流し状態だった。何とかせにゃーならんと言うことで、考えた。
第1案は、瓶をトレーの上に置いて、トレーに穴を開けて雨水枡にパイプで繋げばいいと考えた。しかし瓶の底は小さく不安定で地震でひっくり返る恐れがある。トレーの中に見栄えよく転倒防止策を施す自身はない。
等々、最後はシンプルイジベストで次のようになった。

瓶は地面に穴を掘って埋める(シンプルですねー)
瓶からオーバーする水はビニールホースを瓶の縁に樋状に廻して集める。


ビニールホースの途中に穴を開けて、端から穴まで針金を通し瓶の縁に巻いて締めます。これを図解したのが次の図です。
ビニールホースは、オーバーフローした水を集めるように、所々上半分をカットしました。ここに水が集まるように、瓶はこちら側に少し傾いています。しかし瓶を傾けるとホースの水は流れなくなるので、ホースはさらに傾斜を付けて瓶に張る必要があります。
瓶の向こう側ですが、木片を張ってこの上に針金を廻し、ホースの傾斜を取りました。全体の写真です。瓶はただ地面に底を埋めるだけにしました。雨水パイプから雨水の取り出し部(写真中央上のアクリルの箱)を次の図で示します。
大量の雨水が瓶に入るとオーバーフローしますので、少量の雨だけが右側のパイプから瓶に入るようにしました。大雨の時はほとんどの雨はストレートに雨水枡へ流れるはずです。

なんて、いつもいろいろ考えて作っているのですが、一発でうまく行くのはなかなかありません。
女房の信用も、上がったりが少なくて、下がったり、また下がったり、さらにまた下がったりです。