家庭菜園にて

「あれ!、左足首が痒いな。蚊にやられたかな?」
「右腕も痒くなってきたぜ。このところ天候不順で蚊が発生したかな。」
「何!、右頬もやられたか!!、うっかりしていたなー」
「このヤロー、こちらが大人しくしていればつけあがって」
「もう我慢ならねーぞ!、出てこい!!」
「見つけたそ、このヤロー、バチン」
「逃げたな、このヤロー出てこい。バチン」
「だいたいだなー、血をくれてやっているのに、痒くさせるたー、なんてー魂胆だ。感謝すべきだろーが。パッチン」
「また逃げたな、出てきて尋常に勝負しろ!」
「おまえらが飲む血の量なんてしれてラー。痒くしなければ、血ぐらい幾らでもくれてやるんだよー」
「お前なー、一宿一飯の恩義ってーものがあるだろー」
「一宿はしてねーって?、確かにその通りだなー」
「じゃー、一飯の恩義ってーものがあるだろー。何となく舌足らずの表現だけど、まーいいや」
「恩を仇で返すのか!!。出てこい」
「お前の仲間には仁義は通じねーのか」
「人間様にはそんなやつは一人もいねーぜ」
「おっと待てよ、一人いたか、蚊ん首相とか言ったかな?」
「そんなこたーどーでもいいや、こら!、どこへ行った」
「おまえ分身の術を使うな、どれが本物だ?。完全に頭に来たぜ!!。飛蚊症の俺をなめんなよ」
ーーー悪戦苦闘の一人芝居ーーー
「バチーン、へへへ、見事やっつけたぜ。ざまーみやがれ」

私としたことが、はしたない言葉を連発しまして、お恥ずかしい限りです。