円高を思う

アメリカの国債の信用度がAAAからAA+に格下げされたという。
一介の証券会社のランク付けで、世界の金融市場が大揺れである。この騒ぎで、円高と株価の下落で景気の回復は一層見込めなくなっているようだ。
円高円高と言うけれど、本当にそうだろうか。約4年前、金は1g税込みで3000円であったが、今日あたりは4500円になろうとしている。4年足らずで1.5倍の恐るべき上昇だ。逆に言えば、金に対して円は大幅に値下がりしているのだ。ドルやユーロはさらに輪をかけて値下がりしているのだ。
要するに、各国の通貨が値下がりしている中で、円は値下がり率が小さいだけで、円の価値が他の通貨に対して上昇しているのではない。

なんて、偉そうなことも言ってみたくなる経済状況だ。