波乱の一週間

月曜日(10日)友人から電話が来た。
「秋保神社の礼大祭が今度の日曜日なんだけど、演芸大会で一組都合が悪くなっちゃったんだよ、代わりにやってくれないかな」
「今度の日曜日?、ずいぶん急な話だな、ダメだよ、マジッククラブの例会だよ」
「そんなのほっといて、こっちを手伝え、命令だ」
「強引な奴だな、ちょっと待ってろ。『お母さんどうだ、出来そうか?、・・・』、ジャーやってやるか」
この神社は、なんでも、坂上田村麻呂が建立したと言われる由緒ある神社だそうで、身に余る光栄と理解(?)して、20分の手品を引き受けました。
さて何を演じようかと、女房と相談して練習を始めた矢先の水曜日、女房がぎっくり腰になりました。
アシスタントぐらいは出来るだろうと高をくくっていたのですが、医者からは、まかり成らんとの仰せです。
仕方がないので、一人でも出来る手品を集めて演じることにしました。
さて練習ですが、33度の残暑の中、室内はクーラーを付けても照り返しの熱線は容赦なく入り込みます。背広を着ての練習は汗だくでした。
さて当日、マジックは快調に進んでいましたが、クライマックスの直前で1つ失敗でした。右手のボールを投げ上げて、それを左手で受け取る場面でした。
会場からのライトが目に入って、ボールを見失って転がしてしまったのです。野外ステージです、ライトの位置まで考えていませんでした。注意不足と言えば注意不足なんですが・・、今後は注意しましょう。
これと同様な経験は、この前の福祉施設でのマジック実演でもありました。
弾力のあるボールをわざと床にぶつけて、リバウンドするボールを受け取る手順を随所に取り入れていたのです。
ところが、いざ会場でやり始めると、ボールが跳ね返ってこないのです。あわてて手順の変更をすることになりました。
転んでも怪我をしないようにでしょうか、床が低反発素材で作られていたのです。
歩く限りは普通の床の感触で、まさか低反発素材で出来ているとは想像すらしませんでした。
予想外のトラブルはこれからも沢山発生するのでしょう。