イノシシ対策の柵

昔は、宮城県内のイノシシの棲息は、県南部に限られていました。地球温暖化の影響でしょうか、生息域が北上し、宮城県中部にまで達しました。仙台でも山地近くの草地は至るところでほじくり返した痕が見られます。
たまりかねた農家の方々は、仙台市と相談して、農地と山地の境界に延々と鉄の柵を築きました。

林道も山道も閉鎖されてしまいました。

私は、これからの季節は山での散策を楽しみにしていたのですが、今年から出来なくなりそうです。
柵は針金で支柱に結ばれているので、針金を外せば柵を開いて簡単に出入りできそうな構造です。
農家の方々の心配は重々承知の上で、何とか柵を越えられないか、仙台市の農政企画課、農地保全係に相談してみました。
その結果は次の通りでした。
林道には本来扉を付けるべき所だが、経費節約で設定していない。針金を外してまた締め直せば出入りしてけっこうだ。このことを、当該のイノシシ対策協議会に連絡をしておく。
これで、後ろめたさを感じることなく柵の出入りが出来るようになりました。針金とペンチを持参する手間はかかりますが、農家の方々への協力はやむを得ないことですね。