カンナを削る

タイプミスではありません、カンナ”を”削る話です。

私の日曜大工では、カンナで幅の広い板を削ることはまずありませんで、小物の木片を削るのがほとんどです。要するに、カンナを裏返して、削り節を削りだすような使い方が多いのです。
こんな使い方をしていると、カンナの板の中央だけが減ってきて、カンナの刃が引っかかるようになってしまいました。ノギスで計ると、0.3㎜ぐらい板の中央部が削られているようです。
大工さんはこれほどひどくならないうちに、抜いたカンナの刃を、カンナの板に直角に立ててしごく、ちょうど乾燥昆布からとろろ昆布を削りだすようにしごいて、カンナの台を削り直すそうですね。でも素人の私には、とろろ昆布作業で、0.3㎜も、平に削るのは無理です。それに刃先が丸くなって刃を研ぎだすのも一苦労です。
 そこで思いついたのが、小型のフライス盤です。時間はかかるけれど、確実に平に削れるだろうと試しててみることにしました。金属研磨用のフライス盤ですが、硬いカンナの材だったらうまくいくだろうと考えました。
まず、カンナの板の背面を平に削り出します。

背面は、カナヅチで角を叩くので凹凸ができています。まずここから平らに削り出す必要があります。次いで裏返して腹面を0.5㎜削って完成です。


さて出来栄えは?、(失敗したら買い換えようと思っていたのですが、期待外れ?で)板がスムーズに削れるようになりました。暫くは使えそうです。
カンナの刃を研ぎ直すのも楽になりました。ダイヤモンドの粉末を溶かし込んだ砥石が売られています。これだと、容易に、刃を平らに、研ぎだすことができます。