最後の年賀状の版画をを刷り終えました

退職から10年で、年賀状を出す先もだいぶ少なくなりました。私は小学1年の時に親父から版画を教えてもらいましたが、それからずっと版画の年賀状を作り続けてきました。作らなかったのは、親父がなくなった年と、アメリカで世界貿易センタービルが破壊されて、アメリカに足止めされた時の2回でした。版画の年賀状にこだわってきた私ですが、昨年いただいた年賀状で、版画は一通だけになりました。
最近、何でも面倒くさくなってきたのもあるのですが、少なくなった宛先のために苦労して版画を彫り刷る気力もなくなってきました。そこで、女房と相談して、年賀状はそろそろ止めにしようかなとなりました。
 最後の版画を彫ることにしました。さて、賀状を出さないことの断り文言を何としようか、いろいろ考えました。
{加齢のため最後の年賀状にします}なる年賀状をいただいたことがありますが、私の場合はまだ5体満足で、加齢のために出さないとは書きたくありません。そこで書いたのが賀状の左側に控えめに添えたつもりの文面です。

{隠居です、年賀状の交換は今年で留めさせていただきます}

月給取りをやめて10年、今までと同じ気ままな生活を続けていて、隠居でも何でもないのですが、「あいつが書きそうな文言だ」と感じ取ってくれればけっこうです。
 親戚にこの文面で出すと何を言われるかわかりません。親戚にはこの文面は印刷していません。来年からは近況報告のはがきにしようと考えています。