オタマジャクシのお引っ越し

田んぼで孵ったオタマジャクシ、カエルに生長すると一斉に田んぼから各地に拡散していきます。そのようなカエルのほんの一部が我が家にも住み付いてくれていたのです。しかし、その数も年々減って、今年は1匹が隣との垣根で啼くだけになりました。カエルが、田んぼから我が家に到達するには2つの難所があります。1つは田んぼの排水路。ここはコンクリートU字溝で出来ていて、吸盤をもつアマガエルでも渡るのはかなり難しいようです。所々にある滝の淵でぐるぐる回されて水におぼれて死んでしまいます。
もう1つの難所は道路です。早朝散歩をすると引き裂かれたカエルの屍骸が至る所で異臭を放っていました。ところが今年は道路にカエルの死骸がないのです。
U字溝の瀕死のカエルを回収して庭に放してやろうかなと、魚採りの網を持って出かけました。しかし、目的地のU字溝にはカエルは1匹もいなかったのです。それもそのはず、付近の田んぼは一面の大豆畑になっていたのです。
残された田んぼに、おびだたしい数のオタマジャクシを見つけたので、一網すくってきて、家で育てることにしました。

手足がまだ出ていないオタマジャクシ、もう既に前足も出ているものなど、様々な成長段階でした。餌は猫の餌、金魚の餌、鰹節などです。

手足が出そろうと、早速水から飛び出して木の枝に、アマガエルのようです。1日ぐらいで尻尾は1/3ぐらいになります。

お尻のほうから見たところ。
次には、丸い胴体が扁平して、平べったいカエルになります。
尻尾が長いうちはオタマジャクシと同様で、少しの人影にもびっくりして逃げ回りますが、尻尾が短くなると、じっとして動かない。性格もこの時期を堺に大きく変わるようです。
さて、どのくらいが我が家の付近に定着してくれるのか、楽しみです。