やっと終わった町内会長(4)

町内会長として小中学校の行事に招かれることになる。
特に入学式と卒業式は、来賓として**町内会長**と名前も紹介される。
行事に参列することは
「おらほの町内会長も来てくれていたんだ」
と町内会の子どもも気づいてくれて、教育上も良いことであろうと思っている。
従って、全ての入学式と卒業式に参列してきたが、毎回憂鬱になるのが国歌斉唱だ。
君が代はメロディーが素晴らしく、天皇のコマーシャルソングと考えれば良い歌だと思う。しかし、国歌としては大嫌いである。
君とは天皇のことであり、君が代は、素直に解釈して、天皇の世の中が未来永劫に続くように崇め奉る意味が込められていて、国民に向けた歌ではない。別の解釈も聞いているが、私は歪曲した方便は支持しない。
少なからぬ国民が、君が代を第2次大戦の悲劇と天皇とを絡めて連想し、歌うのを躊躇っている、これは紛れもない事実である。
国歌は、国民を称えるために、”誰もが好感を持って歌える歌”でなければならないが、この点においても、君が代は国歌としての要件を欠いているのだ。
日本には才能ある音楽家が沢山いる。そのような人を動員すれば、日本国民の大多数に好感を持たれる新しい国歌を創ることは容易である。ぜひ新しい国歌を作ってほしい。
さて、卒業式に戻って、国歌斉唱のために「全員起立」となる。
厳かな式の雰囲気を壊すのは私の本意ではないので、私は起立する。しかし、私は君が代を歌わない。