東日本大震災(1)

3月11日、午前中は外で制作中の手品グッズを塗装するぐらい穏やかな日和でしたが、作業中に震度2ぐらいの地震がありました。
午後部屋でブログを書いている最中に、携帯から地震情報ピーピー音が発せられると1秒ぐらいしていきなりぐらぐらと激しくて長い揺れが始まりました。
部屋の畳に座って
「大丈夫、部屋の中央で座っているのが一番安全なんだから」

時計は落ちて止まった時間を示しています。
1階は
本箱の書類は1番下の段を除いて落下。タンスは引き出しは半分出るも落下はせず。テーブルの上のCPU、TV,電子レンジは落下せず。一番の被害は三面鏡が倒れて鏡が割れたことでした。
2階は

2回の手品の部屋は、タンスに入っていた物以外は全て畳の上に落下ですが、壊れた物はありません。

工作室は頭の重たいボール盤が落下寸前で引っかかった状態。小物は落下してバラバラに。
1階に比べて2階は被害が大きいのですがこれには訳があります。1階は居住空間ですので、仙台市の要請に従って、昨年地震の時の什器類の転倒防止を行っていたのです。
市販品がいろいろ紹介されていましたが
「金をかけずに、シンプルで効果的なグッズを考えよう」
として作ったのがこれです。

はてなマークの釣り金具をロープで結んだだけです。
既製のグッズでは壁や梁の位置で使えなかったりしますが、ロープだと現場で自由に工夫出来ます。壁にがっちり固定するよりも柔軟性があった方が振動に強いのではと考えました。
地震の最中も動きを観察していたのですが、壁から離れることもなくて転倒防止効果はバッチリでした。
しかし、本箱の中の本は固定していないので、綺麗にシャッフルされて床に落ち、後で番号順(シリーズ物)に並べ直すのに苦労しました。面白いですね。
地震が収まると、電気は止まっていました。ガスと水道は出ましたが、ガスは元栓を閉め、水道は風呂に水を張り、やかんやバケツに水を張る余裕がありました。
情報を集めなくてはと思い出したのが、発電式のラジオです。NHKのTVに出演した時にもらった物で、ハンドルを回すと発電機が回ってラジオと懐中電灯として使える優れものです。
ところが、ところが、内蔵の蓄電器が小さくて、直ぐに電池切れしてしまうのです。2〜3分ごとにハンドルを回さなくてはなりません。
「これでは甚目だ」と、古い携帯ラジオを探しました。電池を入れると音がして使えることが解りましたが、ボリュームを廻すとカリガリ音がして、時々音が大きくなったり小さくなったり、
イライラさせられました。しかしこれが唯一の情報源で、電気が通じてTVが見られるまでは、世間と繋がりを保つ(安心感)頼もしい助っ人でした。