東海村の素粒子実験施設での放射能漏れ(3)

3)加速器の運転
粒子を高エネルギーに加速させて金ターゲットまで到達させるには高度な技術が必要で、専門の運転技術者(オペレーター)がビーム調整します。最終的にはターゲット直前でのビームの形(プロファイル)、ビームの強さ(電流値)などを提出された実験計画書を合わせた後で実験が開始になります。

{ここからは実際の施設を見ていませんので、私の推測で話を進めますが、もしかすると実態と違っているかもしれません。
実験は夜を徹して長時間行われるので、加速器の維持は当該実験の実験者が交代で行っているのではないでしょうか。あらかじめ実験者には簡単な運転操作を教育しておいて、その範囲内で加速器の運転を任せるのです。
同時に、素粒子の測定実験者もいるわけですが、そちらから、
例えば
「計数値が弱いから、もっとビームを強くしてくれ」
とオペレーターに注文が出されて、オペレータは金ターゲットの破損で電流値が下がっているのに気づかずに、ビーム電流を揚げてしまった。と言うような可能性も考えられます。}


電磁石の誤動作が原因、なる報道もありますが、電磁石の誤動作とは何ですか?。電磁石が自身の意志で踊り始めたのでしょうか?。
電磁石が原因と仮定すれば、考えられるのは、①電磁石の故障、②電磁石を動かすコンピュータープログラムの間違い、③故意に電磁石の操作をしたですが、①と②については、それでビーム電流が金ターゲットに集中されて400倍に達するのは、可能性としてまずあり得ないと思われます。