秘密保護法案が強行採決か

秘密保護法案が参議院強行採決されようとしている。自民党は十分審議が尽くされたとしているが、質疑では森大臣の答弁はまだ二転三転して焦点が定まらない。未知の法案は、二転三転してプラスの方向に煮詰められれば良いので、そのことを私は責めるつもりはない。
では現状はどうであろうか。二転三転して逃げ回っているだけで議論に進歩が見られない。挙げ句の果てが安倍首相の第三者機関の設置である。新しい提案がなされれば当然その中身を審議する時間が必要であるが、その準備が全く出来ていない自民党は審議終了の暴挙に出たのだ。第三者機関の一つが保全監視委員会なるもので、内閣官房の下に置かれるという。構成員は防衛省、外務省、**省の政務次官級らしい。これでは各省の傷口を舐め合う機関で、秘密をお互いに拡大承認させる方向には働くものの、秘密を極力少なくして国民に広く公開するような動きは決して生まれない。
苦し紛れの討論に終始して、早く国会を通してしまおうと言う考えは、最大与党の自民党が採るべき筋ではない。二転三転しなくなるまで議論を尽くすべきである。この法案はそれだけ重要度が高いのだ。