ささやかな贅沢

私は、そのものが本来の機能さえあれば、値段とか見栄えにはほとんど頓着しない方でした。
ところが1年ぐらい前でしょうか、地場産品市に行って出展された堆朱のお椀を見て、”この器で味噌汁を飲みたいな!”、と言う衝動にかわれて、吟味することなく、堆朱のお椀を買ってきました。
ところがこのお椀は、素材がプラスチックのようで、薄くて熱が伝わりやすく、持つ手が熱くなる欠陥品でした。
今回デパートで”伝統の職人芸展”なるものが企画されていて、そこで見つけたのがこのお椀です。ヤマザクラをろくろで曳いて、日本の漆を塗ったものらしいのです。

 1個4500円とは大変高価でしたが、ささやかな贅沢もたまにはいいかと買ってきました。
今朝の朝食です。
椀の握り心地もしっくりで、熱くなく、”みそ汁の旨いこと!!”、ちょっとした幸せ感でした。