私もサイボーグ人間

昨日、私も白内障の手術を受けました。
手足を失うより視覚を失うのは嫌です、今まで白内障の手術を先延ばしてきましたが、免許更新を控えて、やむなく手術を受けることにしました。
10時30分に平成眼科に入院、この眼科は白内障手術の日本一の実績を持つ病院だそうで、週刊誌でも取り上げられたことがあるとか、私の家からバスで20分の近距離にあります。
1月26日に検査を終えているので、今日はベットの上で時々点眼を受けて手術の時間を待ちます。2時50分手術室の前室でキャップをかぶせられて待つこと5分、手術室へ入りました。
看護師から、ベットに仰向けに寝かされて、頭に撒いたタオルの端で左目を覆われ(右目を手術)、頭がすっぽり入いるヘルメット型の枕に収めされます。
「目の周りを消毒しますから目を閉じてください」
隣では医師がまだ手術中で、それが終わるまでそのまま10分ほど放置されました。
さていよいよ私の番です、右目を大きく開かされて、そのまま固定器具て貼り付けられた様子でした。いきなり強いライトが目に入ります。顔をしかめると
「手術で明るい光が必要です、馴れて下さい」
とのこと。
口にマスクが当てられました。笑気性のガスを含んでいるのでしょうか?、ただの酸素マスクでしょうか?、臭いも何もありません。
「では始めますから、目を開けて動かさないようにして下さいね」
「はい」
目の中に輝く円が3個あり、その周りはピンク色に輝いている。手術の操作で、その円の縁がゆがんだり、円の縁が虹色に輝いたり、幻想的な画像が揺れ動く。低い音でチリチリ聞こえるのは超音波で水晶体を乳化している音か?。時々水を注いで目を洗っている感じ。
「レンズを入れますから、ちょっと押しつけられる感じがしますよ」
「はい終りましたよ」
固定器具を外され、目にプラスチックの眼帯をかけられて
「はい起き上がってください、スリッパをはいてください、出ましょうね」
手術の時間は10分足らずで終わりました。
手術中は、逃れられない恐怖心を、深呼吸をしたり肩をゆっくり回したりで和らげることができました。痛みは全くありませんでした。
さて今朝の8時です。看護師が病室に現れて、眼帯のガーゼを外して、透明のカバーだけにしてくれました。右目だけで周囲を見ると、なんと鮮やかな色彩の風景でしょうか。それに対して手術をしていない左目では、今までどうりの曇りガラスの世界なのです。
医者に診察を受け、目薬をもらい、次の診断日の5日を約束して、退院して自宅に戻りました。眼帯は目の保護が目的なので、眼鏡をしている人は眼帯はしなくてよいそうで、普段の生活と同じです。
帰りの女房の運転する車の窓からの景色ですが、右目の世界は、総天然色の美しい世界、今まで2重に見えていたのが1重になり、解像度も十分です。今まで、対向車の運転手の顔が暗くてわからなかったのですが、かなり良く判別できます。道路の行き先表示板もはっきり見えるようになりました。
家に着いてTVを見ると、”なんと鮮やかできめ細かく見えること”でした。
右目のゴロゴロ感はありますが、このまま順調に回復してくれるといいですね。次の診断では早期に左目も手術をお願いしようと思います。
このように、パソコンに向かっていてもつかれた感じはしません。