アジサイのつぶやき

先日NHKラジオ深夜便を聞いていた時なんですがね、「梅雨の季節、わしらの花がきれいだ」まではよかったんですがね、その後がいけないですなー。
「花のように見えるけれども、あれは萼片なんです」ときた。要するに「何だ、花でないのか、がっかりした」と思わせたいんですかね。花であろうと何であろうと、私たちは昆虫や鳥に来てもらって、花粉を運んでもらって、種族保存ができりゃーいいんですよ。そのためには花弁であろうが萼片だろうが葉まで、利用できるものは何でも利用して進化してきているんですよ。この様な努力を、わしらはシダ類から分化した1億年以上前から続けてきているんですよ。それを何ですか、たかが250万年前にサル(?)から進化した若輩者のホモサピエンスとかが、私たちの体を勝手に分類して、”花とはこういうものだ”と決めつけるのはどうでしょうかねー。
つらい思いをしているのは私らだけじゃあござんせんよ、ドクダミ君もミズバショウ君も、他にもまだまだたくさんありますよ。
花と言うのはですね、おしべ、めしべ、花片、萼片をひっくるめて花なんですよ。ポインセチヤ君なんかはその下の赤い葉も含めて花と言ってもいいんじゃないですか。どう思います?、みなさん。


オックスフォード植物学辞典(朝倉書店)では花を次のように説明しています。
 被子植物有性生殖にかかる構造 。雄ずい群と雌ずい群が、ともに花弁と萼片によって囲われている。雄性器官と雌性器官の両方が1個の花に生じることもあるし、それぞれが別々の花に生じることもある。また「花」と言う用語は、多数の小さな小花が集まった1個の花房を指すことも多い。