ひどいもんですね,凶暴法案の国会成立

たまにはまじめに怒ってみます。
参議院本会議で凶暴法案が成立したが、参議院の慣習を破壊しての採決、これは許せません。
1)そもそも委員会制度とは何のためにあるのか。理想的には、参議院本会議で全ての議員が参加して、全ての法案を審議すべきところ、そんなことをしていたら多くの法案を審議する時間が足りなくて、やむなく、いろいろな委員会を設置して、各委員会が同時進行して、その分野に詳しい議員が掘り下げた議論をする、というのが委員会制度である。それを、委員会での審議もそこそこにして本会議に上程するとは、委員会制度の根幹を揺るがす暴挙と言える。委員長は十分な審議が尽くされるまで本会議に上程するつもりはないと、体を張って主張するのが委員長としての本来の職責である。
2)恥ずかしながら、私は、凶暴法案の全文を読んだことはない(そこまで深入りするほど暇人ではない)。新聞や週刊誌の見出しによれば、個人の思想信条にまで踏み込んだ法律のようである。金田法務大臣も理解できないような複雑な法案は一般人にも理解しがたく、法案として未完成と言える。誰でも理解できるような法案に作り直して再提出すべきである。理解しにくい法律はそれを運用する側にはもってこいの法律で、検察側の解釈でどのようにでも運用できる、国民側からすればとんでもない悪法になる恐れが高い。
3)そもそも国民の自由を規制する法律は、無いにこしたことはないのだ。しかし、そんなことを言っていては社会の秩序が保てないので”最低限の規制は容認しようじゃないか”というのが各種規制法の基本であろう。そのような観点から凶暴法を見るに、あまりに個人の思想信条まで規制しようとする姿が見え隠れする。治安維持法をも上回る規制法になりうる。
4)安倍晋三は何を考えているのか?。私は安倍首相が誕生した時に、「ヒットラーの再来だ」と言った。トランプ大統領が誕生した時には、「アメリカ人はなぜあのような人を大統領に選んだのか」と、アメリカ国民の政治意識を疑った新聞の論調が多かった。でもその時に私は、「びっくりすることはない、日本にはすでにトランプ首相がいるではないか」と思ったのだ。安倍首相は、森ソバ事件加計ソバ事件など、あからさまな事件を起こしつつもまだ高い支持率を得ている。日本人の政治意識は、アメリカ人より、はたまた北朝鮮人より低いのではないかと疑いたくなる。とにかく安倍首相は、このままにしていたらとんでもない独裁者になる。
5)安倍首相の支持率の高さは何か?。安倍首相の個人的人気だけではない。他に信頼できる人材、政党がないからだ。民進党とやら野党は何ともだらしない。
安倍首相の支持率を高くしているのは野党なのだ。
これだけ報道機関が資料を提供しているのに攻めきれないのは、自分たちで調べずに報道機関などのふんどしを借りて相撲を取っているからだ。自分たちでもっとよく調べて、その資料で”自信をもって”国会質問をすべきなのだ。今の野党議員に国会議員歳費を払う必要はない。
と、吠えてみましたが、私の心はまだ静まりそうもありません。

(注)文章中に多くのタイプミスがありました。訂正せずに、お詫び申し上げます。