にわか電気工事やさん

便所の電灯が点灯しなくなった。数年前に白熱電灯からLEDに交換したのだが、LEDは高価な割に寿命が短すぎるのではと思った。しかし、電球を外してテスターで抵抗を計ってみると、凄く高い抵抗値になっていて、確かに電球が壊れていると判断したのだが、これは結果として大きな判断ミスであった。LEDの製品は、テスターでは壊れているかのチェックができないのだ。
とにかく、明るいうちに交換しなくてはと、電気ショップ(Ks電気)に向かうことにした。
車の中で
「でもおかしいな、便所の排気ファンも廻っていなかったな」
店で店員に
「便所の電灯が点かないんですが、排気ファンも廻っていないんです。電灯とファンの回路が連動していることって、あるんですか」
「あるかもしれませんね、確かめた方がいいですね」
でも、家に帰って確かめているうちに暗くなるかもしれない、新しいLED電球を購入してきた。
家に戻って、電球を交換したのだが、悪い予感が的中、やはり点灯しなかった。でも、スイッチをカチャカチャ激しく動かしていると一瞬だけ灯ることがあった。排気ファンも一瞬だけ動いた気配があった。
スイッチが壊れているかもしれないと、今度はホームセンターに直行した。幸い同じ型番のスイッチがすぐ見つかった。
スイッチの梱包には{資格のある電気技術者が取り扱うこと}なる断り書きがあったが、そんなことをしていては暗くなってしまうし、金もかかる。
{私でもそれくらいの知識はある}と自己判定して、自己責任でスイッチの交換作業を開始した。
暗くなる直前に無事終了して、便所に明るさが戻った。

さて問題のスイッチであるが、分解してみるとスプリングが折れているのが判った。
写真では白い上蓋ケースの中央と緑のケースの中央にスパイラルしたスプリングが見えるが、元は一本のネジ式スプリングだったのだ。
便所のスイッチは、一日に少なくとも100回以上はON,OFFを繰り返されてきたのであろう。考えてみるに、他のスイッチ類に比べて、桁違いの使われ方で、疲労破断はやむを得ないのかもしれない、と思った。

話は全く違って
「ねー、このエアーポット、お湯が出なくなっちゃったの、新しいのを買おうかしら。でも、このポット、買ってから数年もたっていないわよねー」
「どれ!、パイプが切れちゃっているようだね、確か、どこかに、これと同じような太さの塩ビパイプがあったから、付け替えられるかやってみようか」
切れっ端は、捨てないでとって置くと何かの役に立つことがある。それから、一週間ぐらいたつが、ポットは正常に機能している。


でも、こんなことを続けていると、日銀の黒田総裁や安倍首相の”インフレ率2%の達成”は当面遅れることになろう。(そんなことはないか、やっぱり!)