シダレザクラの透かしの障子

今年は、師走の感じがしないまま年末だ。でも、女房は大掃除を始めたようだ。後ろから冷たい視線を感じながら机で数独を解いているのは気が引けるものだ。

「おーい、お母さん、どうする、障子を張り替えた方がいいかなー」
「2階の和室は治虫(孫)が来て破いたところがあったから、張り替えたらどう」
「じゃあ、そうするか」
「そうね、今度は、模様が入った障子はどうかしら」
「う!、うん」
夏休みしか使わない部屋なのでどうでもいいのだが、女房に逆らうほどのリスクは見当たらないので、透かし入りの障子紙をホームセンターに買いに行く。

昔は、障子戸一枚をカバーするほど大きな障子紙が無かったので、あらかじめ、さんの大きさに合わせて障子紙を切っておき、重なり部分がさんからはみ出さないように、2人がかりで注意して張ったものだった。
でも今は簡単で、ロール状の障子紙を糊を付けた障子戸の上で転がして貼り付け、はみ出た部分はカッターナイフで切断すれば出来てしまう。一人でできる作業だ。

「終わったぞ!、簡単なもんだ!」

       仕上げは御覧じろ

のはずだったのだが、私の仕事には、いつものことながらパーフェクトはありえない。
     透かしの桜の枝が下を向いているのだ
「ありゃー・・・、まあいいか、シダレザクラの障子絵にしておこう」
女房には黙っておこう、気が付かないと思うよ、それほど神経は細やかじゃあないからな。

写真に、透かし模様が写っているかどうか?、一応載せておきましょう。
ロール紙を障子戸の上の枠に置いて、下の枠の方向へ転がせばよかったのです。私は、上の枠より下の枠の方が幅が広くて、そこにロール紙を置いた方が作業しやすかった、その考えしか頭になかったのです。

この時期毎年同じことを書いている

フクジュソウが芽を出しました。

明け方は、地面が霜柱に持ち上げられてこの状態ですが、太陽が出て霜柱が溶けると、地面から1㎝ぐらい顔を出します。暫くは霜柱との背比べです。
この場所は、庭の各所に散在していたフクジュソウを、昨年移植して集めた場所ですが、花芽が少なくなっているようです。夏場の直射日光を避けるために、腐葉土を撒いたのですが、逆効果だったかもしれません。

こちらは霜柱が立たない軒下です。ヒヤシンスが芽を出しました。ところどころ地割れして、もうじきスイセンも芽を出すのでしょう。

賞味期限

「お父さん、お茶を入れたよ」
「わかった、今、行くよ」
「これね、災害の時の非常食として確か5年前に買っていたビスケット缶なの。二缶あるけど、こちらは今年の2月、こちらは5月で賞味期限が切れてしまったの。どうする?、食べる?」
「賞味期限が来たからって腐ったわけじゃあないし、食べられるだろう。どうせ我々二人も70歳以上の賞味期限を過ぎた人間だ。その我々が賞味期限を過ぎたものを食べたって、どうってことはないだろう」
「・・・・」

と言うことで、ビスケット缶のアルミの蓋を開封した。
「こっちの短い缶はなんか変な臭いがするぞ、嗅いでみな」
「そう、本当だ!、油が酸化したような匂いだね」
酸化防止剤が入っているようだけど、効いていないのかな、でも腐っていないようだから食べてみようか。でも、気のせいかな、臭いが気になって、旨く感じないな」
「もう一つの長い缶の方はどうなの」
「こちらの缶は匂いも正常だし、食べてみても正常だな、味も悪くないな。まずく感じるものをあえて食うほど飢えていないから、こちらの短い缶は捨てよう。こちらの長い缶は食べようか」

と言うことで、右側の缶のビスケットは廃棄したが、左側のは食べることにした。その後も体調は良好である。なお、長い缶の中には酸化防止剤は入っていなかった。
酸化防止剤は、どら焼きの袋など、短期の保存用には多く用いられているが、長期間の保存にその効能が実証されているのだろうか。酸化剤がにおいの原因になっていないのだろうか。賞味期限の2月を過ぎて急に匂い始めたとは思えないのだが。

にわか電気工事やさん

便所の電灯が点灯しなくなった。数年前に白熱電灯からLEDに交換したのだが、LEDは高価な割に寿命が短すぎるのではと思った。しかし、電球を外してテスターで抵抗を計ってみると、凄く高い抵抗値になっていて、確かに電球が壊れていると判断したのだが、これは結果として大きな判断ミスであった。LEDの製品は、テスターでは壊れているかのチェックができないのだ。
とにかく、明るいうちに交換しなくてはと、電気ショップ(Ks電気)に向かうことにした。
車の中で
「でもおかしいな、便所の排気ファンも廻っていなかったな」
店で店員に
「便所の電灯が点かないんですが、排気ファンも廻っていないんです。電灯とファンの回路が連動していることって、あるんですか」
「あるかもしれませんね、確かめた方がいいですね」
でも、家に帰って確かめているうちに暗くなるかもしれない、新しいLED電球を購入してきた。
家に戻って、電球を交換したのだが、悪い予感が的中、やはり点灯しなかった。でも、スイッチをカチャカチャ激しく動かしていると一瞬だけ灯ることがあった。排気ファンも一瞬だけ動いた気配があった。
スイッチが壊れているかもしれないと、今度はホームセンターに直行した。幸い同じ型番のスイッチがすぐ見つかった。
スイッチの梱包には{資格のある電気技術者が取り扱うこと}なる断り書きがあったが、そんなことをしていては暗くなってしまうし、金もかかる。
{私でもそれくらいの知識はある}と自己判定して、自己責任でスイッチの交換作業を開始した。
暗くなる直前に無事終了して、便所に明るさが戻った。

さて問題のスイッチであるが、分解してみるとスプリングが折れているのが判った。
写真では白い上蓋ケースの中央と緑のケースの中央にスパイラルしたスプリングが見えるが、元は一本のネジ式スプリングだったのだ。
便所のスイッチは、一日に少なくとも100回以上はON,OFFを繰り返されてきたのであろう。考えてみるに、他のスイッチ類に比べて、桁違いの使われ方で、疲労破断はやむを得ないのかもしれない、と思った。

話は全く違って
「ねー、このエアーポット、お湯が出なくなっちゃったの、新しいのを買おうかしら。でも、このポット、買ってから数年もたっていないわよねー」
「どれ!、パイプが切れちゃっているようだね、確か、どこかに、これと同じような太さの塩ビパイプがあったから、付け替えられるかやってみようか」
切れっ端は、捨てないでとって置くと何かの役に立つことがある。それから、一週間ぐらいたつが、ポットは正常に機能している。


でも、こんなことを続けていると、日銀の黒田総裁や安倍首相の”インフレ率2%の達成”は当面遅れることになろう。(そんなことはないか、やっぱり!)

ツルマユミって何だ

とある道の駅に立ち寄った。園芸コーナーに切り花や鉢花に交じって盆栽らしきものも飾られていた。その中に、黄色い果皮が割れて中から橙色の実が付いていた鉢があった。実はツルウメモドキの実によく似ていたが、貧弱な実で、実の大きさは半分ぐらいであった。
「店員さん、これ何て言うの」
「それですか、ツルマユミです」
初めて聞く名前であった。
反対側に回ってみると、ツルウメモドキとレッテルが張られていた。
私は、(あのおばちゃん、いい加減なことを言って、それにしてもツルウメモドキにしては実が小さいな)、とつぶやいたのです。
家に帰って調べてみました。”ツルマユミ”は私のどの図鑑にも載っていませんでした。
でも判ったのは、ツルウメモドキニシキギ科で、マユミ、マサキ、ニシキギが同じ仲間、ウメモドキはモチノキ科で、クロガネモチ、ツゲが同じ仲間でした。両者の大きな差は、ニシキギ科の木の実は果皮が開裂して中から実が顔を出しますが、モチノキ科の実は果皮が丸いだけで開裂しません。
科の違いから改めて考えてみるに、ツルウメモドキはツルマユミとかツルニシキギと言った方が理にかなっているのではないかなと思いました。
地元の人の間では、ツルウメモドキはツルマユミで通っているんですね、きっと。
地方名は地方名で、残しておきたいし、道の駅のおばちゃんには”ツルマユミ”で通していただきたいと思いました。

これは我が家の鉢たちです。手前のピンク色の実を付けた2鉢はマユミ、奥の中央の赤い実は地植えしたウメモドキです。小さくて区別がよく見えないかもしれませんね。写真が下手ですみません。

金のなる木に花が咲きました

葉挿しからウン十年、茎の直径は9cmにもなったのですが、なかなか花が咲いてくれません。他の家では、このくらいの太さになるといっぱい咲いているんですよ。一昨年は花穂が3本、昨年は4本立ちました。我が家のような貧乏人の家では咲きたくないと思っているのでしょうか。
「今年も咲かなかったら・・、捨ててしまうぞ」と思っていたのです。
予想に反して、今年は、花穂が20本ぐらい立ちました。栽培方法は今までと同じなのですが…。これで、捨てられなくなりました。

思い当たることがありました。夏に買った宝くじが当たっていたのです。下3けたの番号がA−B-Cの4等、下2ケタがB-Cの5等、下1ケタがCの6等で、1枚で当選金が12,200円でした。
我が家の”お金のなる木”の御利益は12,200円ぐらいが相当なんですね、きっと。

野沢菜を漬ける

野沢菜漬を食べたくて、30年以上も家庭菜園を続けています。
例年通り、9月10日に種を播いたのですが、今年は天候不順のため成長が極めて悪く、既に寒さを迎えてしまいました。外側の葉が黄色く枯れ始めて、こうなると、葉の養分は蕪の成長に廻されて、株の成長は見込めません。はやめに収穫することにしました。
例年15㎏ぐらい収穫していましたが、今年は、例年は捨てていた小さな株をかき集めても、なんと、6.9㎏と例年の半分以下でした。
今年は、さみしい冬の食卓になりそうです。
 
   (これからは、まじめなブログだけを書きます)